- 「自社の送迎業務に最適なマイクロバスを導入したいが、何から手をつければ良いかわからない」。
企業の担当者様や事業主様にとって、マイクロバスの購入は大きな決断です。
新車のマイクロバスは、最新の安全性能や優れた燃費、充実した保証など、計り知れないメリットがあります。しかし、車種選定から資金計画、業者選びまで、そのプロセスは複雑です。
- 「どの車種が自社に合うのか?」
- 「ローンとリース、どちらが経営的に有利か?」
- 「結局、総額でいくらかかるのか?」
この記事では、このような疑問や不安を解消するため、マイクロバスの新車購入における全プロセスを4つのステップに分け、専門家の視点から体系的に解説します。
大阪府枚方市でマイクロバスを専門に取り扱う「ABUS.」が、後悔しないためのポイントを具体的にお伝えします。ぜひ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。
ステップ1:用途と乗車人数を明確にする
マイクロバス選びで最も重要な出発点は、「何のために、誰を、何人乗せるのか」を具体的に定義することです。ここが曖昧なままでは、最適な一台は選べません。
まずは、貴社の利用シーンを具体的に思い描いてみてください。
- 従業員・役員送迎:信頼性、快適な乗り心地。
- ホテル・施設の送迎:ブランドイメージに合う内外装、荷物スペース。
- 観光・インバウンド:長時間でも快適なシート、眺望、快適装備。
- 福祉・介護施設の送迎:車いす用リフトや手すりなど、バリアフリー仕様。
用途を明確にしたら、次に具体的な要件を洗い出します。
- 乗車定員:常に最大何人が乗車する可能性があるか?(例:28人乗り、補助席あり)
- 座席レイアウト:後部が対面になるサロンタイプは必要か?
- 荷物スペース:乗員の荷物や機材を収納するスペースは十分か?
- 特殊装備(架装):福祉リフト、冷蔵庫、自動ドアなどは必要か?
これらの要件をリストアップすることで、次の車種選定の軸が定まり、スムーズな比較検討が可能になります。
ステップ2:主要メーカーと人気車種の特徴を比較する
「マイクロバスの車種は、どれくらいあるの?」と疑問に思われるかもしれません。
現在、国内で新車購入できる主要なマイクロバスは、実質的にトヨタ「コースター」と三菱ふそう「ローザ」の2車種に集約されます。
日野「リエッセII」も存在しますが、これはトヨタ「コースター」のOEM供給モデルであり、基本性能は同一です。ここでは、市場を牽引する2大モデルの特徴を、専門家の視点から徹底比較します。
1.【絶対的な信頼性】トヨタ コースター (TOYOTA COASTER)

マイクロバスの代名詞とも言える存在です。半世紀以上にわたる実績は、世界中で活躍するその姿が証明しており、圧倒的な信頼性と耐久性を誇ります。
- 実績に裏打ちされた信頼性:過酷な条件下でも安定稼働する堅牢な作りは、日々の送迎業務に最適です。
- 先進の安全性能:「Toyota Safety Sense」を標準装備(一部グレード除く)。衝突被害軽減ブレーキなどがドライバーをサポートします。
- 豊富なバリエーション:標準からロングボディ、幼児専用車、豪華な「EX」グレードまで、あらゆる用途に対応します。
出典:トヨタ自動車株式会社 コースター公式サイト(2025年8月時点)
2.【先進技術と快適性】三菱ふそう ローザ (MITSUBISHI FUSO ROSA)

コースターの対抗馬として、独自の先進技術と快適性で評価を得ているモデルです。特に運転のしやすさと乗員の快適性向上を追求しています。
- AMT「DUONIC® 2.0」: トラックで培った6速AMTを全車に標準搭載。AT車のようなスムーズな変速と、MT車のようなダイレクト感を両立します。
- クラストップレベルの安全装備: 衝突被害軽減ブレーキ「アクティブ・ブレーキ・アシスト5(ABA®5)」などを標準搭載。
- 快適な乗り心地: 全車に独立懸架式フロントサスペンションを採用し、路面からの衝撃を効果的に吸収します。
出典:三菱ふそうトラック・バス株式会社 ローザ公式サイト(2025年8月時点)
車種比較まとめ表
項目 | トヨタ コースター | 三菱ふそう ローザ |
---|---|---|
強み | 圧倒的な信頼性・耐久性 | 先進技術、運転のしやすさ、快適性 |
トランスミッション | 6速AT / 5速MT | 6速AMT (DUONIC® 2.0) |
主要安全装備 | Toyota Safety Sense | アクティブ・ブレーキ・アシスト5 (ABA®5) |
新車価格帯(目安) | 約650万~1,000万円 | 約680万~950万円 |
※燃費の測定モードが異なるため、単純比較はできません。価格は仕様や架装により変動します。
ステップ3:購入方法(現金・ローン・リース)を検討する
最適な車種が見えてきたら、次は「どのように購入するか」という資金計画のステップです。企業のキャッシュフローに大きく影響するため、慎重に選びましょう。
- メリット: 金利負担がなく、総支払額が最も安い。
- デメリット: 多額の初期費用が必要。経理処理が煩雑。
- メリット: 初期費用を抑えつつ、車両を自社の資産にできる。
- デメリット: 金利が発生し、総支払額は高くなる。
近年、法人や個人事業主の間で最も合理的な選択肢として注目されているのがリース契約です。
メリット
- 初期費用ゼロ: 頭金なしで新車を導入でき、手元資金を有効活用。
- コストの平準化: 毎月の支払いが一定で、資金計画が立てやすい。
- 経理処理の簡素化: リース料は全額経費計上が可能(※)で、減価償却が不要。
- 管理業務を削減: メンテナンスリースなら、車検や点検の手配も不要。
デメリット
- 所有権がなく、契約満了時は基本的に車両を返却。
- 原則として中途解約ができない。
結論として、コスト管理の簡素化や管理業務の効率化を重視する方には、「リース」が非常に有効な選択肢と言えるでしょう。
※会計基準により資産計上が必要な場合もあります。
カーリースについての詳細はこちら
ステップ4:諸費用と信頼できる販売店選び
最後のステップは、見落としがちな諸費用を把握し、長期的なパートナーとなる販売店を選ぶことです。
車両価格以外の諸費用を把握する
マイクロバスの購入には、車両本体価格以外にも様々な費用が発生します。一般的に車両本体価格の10%〜15%程度が目安です。
- 税金: 環境性能割、自動車税(種別割)、自動車重量税
- 保険料: 自賠責保険料、任意保険料
- 登録費用: 検査登録費用、車庫証明費用など
- その他: リサイクル料金、オプション・架装費用
正確な金額は、必ず販売店に見積もりを依頼して確認しましょう。
後悔しないための販売店選び
マイクロバスは購入してからが本当の付き合いの始まりです。どこで買うかは、その後の事業運営を左右するほど重要です。
- ディーラーはメーカー直結の安心感が魅力ですが、他社製品との客観的な比較はできません。
- 専門販売店は複数メーカーを扱うため、顧客のニーズに最も合った中立的な提案が可能です。また、特定の用途に関する深い知識や架装の実績、新車・中古車・リースといった多様な選択肢をワンストップで提供できる強みがあります。
- 専門性と実績は十分か?(ウェブサイトで納車事例を確認)
- 自社整備工場を完備しているか?(購入後の整備まで一貫して任せられるか)
- カスタマイズ(架装)の相談に親身に乗ってくれるか?
- 購入後のアフターサービスは充実しているか?
まとめ:後悔しないマイクロバス選びのために
マイクロバスの新車購入を成功させるためには、これまで見てきたステップを着実に踏むことが大切です。
- 用途と乗車人数を明確にする
- 2大モデル(コースター、ローザ)を比較検討する
- 自社に合った購入方法(現金・ローン・リース)を選ぶ
- 諸費用を把握し、信頼できる専門販売店を見つける
マイクロバスの購入は「ゴール」ではなく、「ビジネスの成功に向けたスタート」です。車両の知識はもちろん、購入後のメンテナンスまで、あらゆる面で相談できる長期的なパートナー(販売店)の存在が不可欠です。
大阪府枚方市に拠点を置く私たち「ABUS.」は、40年以上の中古車販売業で蓄積したノウハウや実績があるマイクロバス専門店です。全メーカーの車種を熟知した専門スタッフが、お客様のビジネスの成功を第一に考え、中立的な立場から最適な一台と購入プランをご提案します。
「何から相談していいかわからない」という段階でも全く問題ありません。まずはお気軽にご相談ください。
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