「”マイクロバスの燃費”って、実際どれくらい?」
「維持費を考えると、ディーゼルとガソリン、どっちが良いのかな?」
マイクロバスをご検討中のお客様から、燃費や維持費に関するご質問をよくいただきます。車両の運用において、燃料代をはじめとするランニングコストは無視できない要素です。特に日常的に長距離を走る場合、その影響は大きくなります。
この記事では、マイクロバスの燃費に焦点を当て、多くの方が比較されるディーゼル車とガソリン車の特徴、そして燃料代以外の維持費も含めたトータルコストについて、専門業者の視点からポイントを絞って解説します。車両選びの参考情報としてご活用ください。
“マイクロバスの燃費”が重視される理由
マイクロバスの燃費が注目される主な理由は、やはり運用コストへの直接的な影響です。車体が大きく、人や荷物を運ぶため燃料消費が多くなりがちなマイクロバスでは、燃料代がコストの大きな部分を占めます。送迎サービスや運送業、長距離移動が多いスポーツチームなどでは、燃費性能が収支に直結することも少なくありません。また、環境負荷低減への関心の高まりも、燃費の良い車両が選ばれる理由の一つとなっています。

ディーゼル車 vs ガソリン車:燃費性能の比較
現在、マイクロバスはディーゼルエンジンが主流ですが、中古車ではガソリン車も見られます。両者の燃費性能にはどのような違いがあるのでしょうか。
【大前提:燃費は変動します】
まず重要なのは、カタログ燃費(例:WLTCモード)は、比較のために統一された条件下で測定された数値であり、実際の燃費(実燃費)は運転方法、走行状況、乗車人数、エアコン使用、メンテナンス状態などで大きく変わるという点です。
一般的な傾向
ディーゼル車
- 燃費が良い傾向→一般的にガソリン車より燃料消費が少なく、km/L(1Lあたりの走行距離)が伸びやすいです。
- 燃料(軽油)が安い→ガソリンより安価な場合が多いです。
- パワフル→低回転から力があり、坂道や多人数乗車時に有利です。
- 懸念点→車両価格が高めになること、排出ガス浄化装置のメンテナンスが必要な場合があります。
ガソリン車
- 燃費はディーゼルに劣る傾向→一般的にディーゼル車ほどの燃費は期待できません。
- 静粛性→エンジン音がディーゼル車よりも静かなため、送迎時に(時間調整等も)住宅街などで停車しないといけない方などには、騒音問題でガソリン車を選択する重要ポイントとなる場合もあります。
- 懸念点→燃料代が高く、燃費も劣るため燃料コストがかさみがちです。
代表例:トヨタ コースターの燃費目安
人気の「コースター」を例にとると、現行モデルのディーゼル車のカタログ燃費(WLTCモード)は概ね10.0km/L前後ですが、実燃費はこれより低くなることが多く、市街地走行などでは6~9km/L程度になることも考えられます。
燃料コスト比較イメージ
仮に年間1万km走行、実燃費がディーゼル8km/L、ガソリン6km/L、軽油150円/L、ガソリン170円/L(※参考価格)とすると、年間の燃料代はディーゼル約19万円、ガソリン約28万円となり、大きな差が出ることがあります。これはあくまで試算ですが、燃料代だけを見るとディーゼルに優位性があります。
燃料代だけじゃない!維持費のトータルコストを考える
燃費は重要ですが、マイクロバスの維持費は燃料代だけではありません。以下のコストも考慮して総合的に判断することが大切です。
税金
- 自動車税(種別割): 排気量に応じて毎年課税されます。
- 自動車重量税: 車両重量に応じて車検時に納付します。
- 自動車重量税: 車両重量に応じて車検時に納付します。
メンテナンス費用
- オイル交換などの基本的な消耗品費はどちらにもかかります。
- ディーゼル車は、排出ガス浄化システムの点検・整備が追加で必要になる場合があります。
- 一般的に、ディーゼルは部品が頑丈な一方、関連システムによりメンテ費用がやや高くなる可能性も指摘されますが、使用状況によります。
- 車両本体価格: ディーゼル車はガソリン車より高価な傾向があります。
トータルで考える
燃料コスト面ではディーゼルが有利なことが多いですが、税金、メンテナンス費用、そして初期の車両価格も含めて考える必要があります。年間の走行距離が長い場合はディーゼルの燃料コストメリットが活きやすく、走行距離が短い場合は初期費用やメンテナンスコストも含めて比較検討するのが良いでしょう。
ABUS.で扱う人気車種の燃費について
私たちABUS.では、コースター、ローザ、シビリアンなど、様々なマイクロバスを取り扱っています。ご検討中の在庫車両について、予想される燃費の目安など、スタッフが丁寧にご説明いたしますので、お気軽にお尋ねください。
実践しよう!”マイクロバスの燃費”を良くする運転のコツ
日々の運転方法を見直すだけでも、燃費は改善できます。
- 穏やかな発進・停止:急な操作は避け、「ふんわりアクセル、早めのアクセルオフ」を意識。
- 一定速度での走行:車間距離を保ち、加減速の少ないスムーズな運転を心がける。
- アイドリング時間の短縮:不必要なアイドリングは控えめに。
- タイヤ空気圧の点検 : 適正な空気圧を保つ。
- 不要な荷物の削減:車体を軽く保つ。
- エアコンの適切な使用:設定温度を控えめに。
- 定期的なメンテナンス:エンジンオイル交換など、基本整備を怠らない。
これらの積み重ねが、燃料コストの節約につながります。
まとめ:燃費、コスト、使い方。最適な一台選びをサポートします
マイクロバスの燃費は、ディーゼル車とガソリン車で異なり、一般的にはディーゼルが優位ですが、税金やメンテナンスを含むトータルコストでの判断が重要です。また、実際の燃費は運転次第で大きく変わります。
- 燃費(km/L)はディーゼルが有利な傾向。
- 税金、メンテ費用、車両価格も含めたトータルコストで比較検討を。
- 実燃費は運転状況やメンテナンスで大きく変動。
- 「燃費が良い運転」を心がけることも大切。
最終的にどちらが良いかは、お客様の「使い方(走行距離、用途など)」と「予算」によって異なります。
「自分たちの使い方に合う、燃費の良いバスはどれ?」
「コストを抑えるなら、購入?リース?それともレンタル?」
もし迷われたら、ぜひ私たち「マイクロバス専門業者のABUS.」にご相談ください。お客様の状況を詳しくお伺いし、燃費性能はもちろん、様々な角度から最適な車両選び(購入・リース・レンタル)と運用プランをご提案させていただきます。
マイクロバスの燃費やコストに関するご相談、お待ちしております!
お問い合わせ
お電話([072-805-5555])でのお問い合わせも歓迎です。「燃費の記事を見た」とお伝えください。皆様のマイクロバス選びのお役に立てれば幸いです。